株式会社ブロードリーフのビジネス調査

※当記事はアフィリエイト等を目的として、取材費又は商品の提供を受けた上で記事を掲載しています。   

株式会社ブロードリーフについて

株式会社ブロードリーフは東京証券取引所第一部に上場する企業です。そんな中でなぜこの企業を取り上げるのかというと、ITサービスを自動車産業にうまく落とし込めている企業であるため、非常に面白い企業であり優秀な企業である認識のもと、取り上げています。

現代は情報処理の高度化、通信インフラの高速化、ITデバイスの多様化など、終わることのないIT技術の進化などの時代背景が存在します。そのような中でブロードリーフは、自動車整備工場や部品商など自動車アフターマーケットの事業者を中心に、機械工具商、携帯電話の販売代理店、旅行会社をふくめ約30,000社ものお客さまに対し、事業創造を支援する業務アプリケーションを開発・提供する他、異業種を結ぶネットワークサービスなど業界唯一のサービスを提供しています。

30,000社と聞いて非常に大きな取引顧客数を抱えているのがすぐにわかると思います。ではなぜこれほどまでの顧客数を伸ばす事ができたのか。今回の記事ではブロードリーフについて詳しく紹介をしていきたいと思います。

ブロードリーフの事業概要

自動車を形成する部品数がどれくらいの数があるのか。どれほどの部品を利用して私たちが日常目にしている自動車というものが構成されているのか。そういった事を深く理解している人はほんの一部だと思います。実は自動車というのは30,000点以上の部品から構成されています。そして当然ながらそれらを取り扱うには多くの管理コストが発生し、産業として業務の効率化が求められる産業であることは部品の多さから一目でわかるのではないでしょうか。そういった効率化が求められる現場で、それらの部品をを取り扱う事業者の業務を効率化するために開発したアプリケーションがあります。そして、それこそがブロードリーフの始まりのようです。

また、ブロードリーフの事業について非常に分かりやすい図が作られていましたので、引用して紹介したいと思います。

https://www2.broadleaf.co.jp から引用

アフターマーケット市場規模だけ見ても非常に大きな産業である事が分かりますね。もちろん日本を支えている大きな自動車産業があるのですから、アフター産業もこれくらい大きな市場規模になっているのは何も不思議ではありません。

では、実際にどのような事を事業として行なっているのか。あまりにも細かい点について触れてしまうと理解が深まらないと思いますので、本日は事業概要について触れていきたいと思います。

ブロードリーフ|自動車アフターマーケット事業者向け事業概要

① 業務アプリケーション
「パーツマン(PM)」、「スーパーフロントマン(SF)」をはじめとし、自動車整備工場、部品商、鈑金工場などそれぞれに最適な業務アプリケーションを提供しています。見積書の作成など汎用的な機能を搭載しているだけでなく、各業務工程管理や履歴管理、顧客管理など充実した機能を搭載し、長年培ったブロードリーフ独自のノウハウによりお客さまの業務効率の改善・経営課題の解決を支援してくれるサービスとなっています。

【主な商品・サービス】
SF.NS(自動車整備ネットワークシステム)
PM.NS(自動車部品流通支援ネットワークシステム)
BK.NS(自動車鈑金見積ネットワークシステム)
CS.NS(車両販売ネットワークシステム)
※.NSシリーズご利用のお客さまに対しデータベース・サーバー利用サービスを提供

② SCM/異業種間ネットワーク
業務アプリケーションと連携し、自動車部品商と整備工場間での取引をネットワーク化することで、電子受発注システムを実現しています。時短・コスト削減に貢献し、自動車補修部品ECサイトの運営など、自動車部品流通全体をブロードリーフのサービスで網羅することで、プラットフォームの効率化を支援してくれるサービスです。

【主な商品・サービス】
BLパーツオーダーシステム(電子受発注システム)
CarpodTab(タブレット型業務支援ツール)
パーツステーションNET(リサイクル部品共有在庫ネットワーク)
部品MAX(自動車補修部品ECショップ)

③ 目的別ソリューション
自動車整備工場への集客支援を目的に、認定サービスブランドとして「街のカーウンセラー」を運営しています。優れた整備技術をもつ整備工場のブランド力を高めるために、「接客」「店舗」「IT」等の分野でブロードリーフが研修・指導、サービス支援を実施。ブランド認定工場は、ブロードリーフが行うプロモーション活動等、様々なサービス提供を受けることが出来ます。

【主な商品・サービス】
ブロードリーフ「街のカーウンセラー」

このようにブロードリーフでは様々な事業領域が存在しています。他にも「携帯電話販売事業者、旅行・貸切バス事業者、機械工具商向け」などにも事業領域が存在していますので興味がある際はブロードリーフの公式サイトを確認してみてください。

ブロードリーフが目指している未来

ブロードリーフを深く知るには、ブロードリーフ自体がどこを見て仕事をしているのか。そういった事を理解するのが早いのではないでしょうか。そういう意味で今回はブロードリーフが感じている課題、ブロードリーフのヴィジョンというものを紹介したいと思います。

ブロードリーフが感じている課題

自動車産業では100年に一度と言われる変革期に直面しています。それはつまり、自動車アフターマーケット(自動車が販売されてから発生するメンテナンスや用品取り付け等の2次市場)も大きな環境の変化を迎え、AIを活用した自動運転等の新しい技術や、電気自動車に代表される新しい形の移動体(モビリティ)が今後大きく普及すると予想されます。

また、近年のカーオーナーのニーズや各個人のライフスタイルの多様化に伴い、カーシェアやライドシェアといった、所有することから利用することへと自動車との関わり方が変化していくと予想されてます。このような環境変化の中で、大手IT企業に代表される新たな業界からの自動車関連産業への参入、顧客間の競争激化等、新しい動きが起こっております。

ブロードリーフでは、これらの動きに迅速かつ柔軟に対応し、常に価値あるサービスを提供していくために、新たにサービス提供を開始しました。それが「Broadleaf Cloud Platform」です。ブロードリーフでは、この変化に対応するためのサービスに力を入れ、拡大を推進していく事を目指しています。さらに、国内自動車アフターマーケット向けシステム販売からの事業ドメイン拡大のため、先端技術を取り入れた革新的な事業を創出することを通じて、パッケージベンダーからプラットフォーマーへの進化を加速していくようです。そのために、次の取組みを加速していくと公式サイトでも記載をしています。

(1) 「Broadleaf Cloud Platform」上で稼働するサービスの拡充
(2) 作業分析・最適化ソフトウェアの普及推進
(3) データベース分析サービスの創出
(4) 自動車部品流通・eコマースビジネスの展開
(5) 海外進出の本格化

ブロードリーフの中期経営計画

ブロードリーフでは、成長基盤「Broadleaf Cloud Platform」のリリースを機に、ビッグデータ・AI・ブロックチェーンなどの先進テクノロジーを成長エンジンとして、新たな価値創出に取組むことで、中長期的な企業価値の向上を目指すようです。ではその基本方針や目標について見ていきたいと思います。

□基本方針:パッケージベンダーからプラットフォーマーへの進化を加速

□目標:2021年度 売上収益270億円(プラットフォーム売上比率60%超)*
*事業環境の変化により計数目標は見直す予定

□重点戦略:クラウドの本格展開、OTRSの本格グローバル展開、M&A/投資/アライアンスの積極推進、ブロードリーフ経済圏の拡大

ブロードリーフを図から読み解こう

https://www2.broadleaf.co.jp から引用

このようにして図に落とし込まれている情報を見ると、システムシェアとしてNo1を誇り、売上高は成長曲線を描き、多くの従業員を雇用し、かず多くのクライアントを保有している事がよくわかるのではないでしょうか。

ブロードリーフの会社概要

会社名 株式会社ブロードリーフ Broadleaf Co., Ltd.
本社所在地 〒140-0002
東京都品川区東品川4-13-14 グラスキューブ品川8F
代表取締役 大山 堅司
創業/設立 2005年(平成17年)12月 / 2009(平成21年)年9月
資本金 7,148百万円(2019年12月末現在)
上場証券取引所 東京証券取引所第一部(3673)
従業員数(連結) 943人(2019年12月末現在)
事業内容 自動車アフターマーケットを中心に幅広い業種・業界の現場業務を支援するソフトウエア・ITソリューション&各種サービスを提供
(業務アプリケーション、異業種間連携プラットフォーム、リサイクル部品マーケットプレイス、 自動車関連コンテンツの開発等)
拠点 営業・サポートネットワーク:全国29拠点
開発:全国 3拠点