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大半の新卒者は不採用の連続を経験している
10社から20社は落とされる覚悟で望むべし
就職活動をスタートした直後は、良い意味でも悪い意味でも、楽観的に構えてしまうものです。どの学生も、何社か面接を受ければ、自分をきっと拾ってくれるだろうと高をくくっています。ところが、実際に就活を始めてみると、思いのほか採用されない現実に愕然とする学生は多いです。一般的にいって、2社や3社受けたくらいで採用される新卒生はまれです。最低でも10社は応募と不採用を繰り返して、やっとの思いで内定を勝ち取るのがふつうです。
第一志望の企業への応募は後半に残しておく
最初は、応募をしても落とされるのが常です。ですから、初めの方に第一志望の会社を持ってきてしまうと、取り返しがつきません。一度不採用が確定した企業へは、二度と応募ができないからです。採用されるチャンスは、一年に一回限りです。したがって、絶対に内定をえたいと思う企業へは、安易に応募をしてはいけません。例年の募集状況を調べて、自信がついてから応募するのが賢明です。
第一志望企業に採用されるとは限らない
できることなら、本命企業で働きたいと、どの就活生も願っています。ところが、何社も落とされる事実からも分かるとおり、絶対に入社したい会社での面接で、必ず通過する保障はありません。万が一、本命の企業での就活が失敗したときのことも考慮して、第二志望、第三志望の会社も検討しておくのが望ましいです。もちろん、初めから落とされる前提で志望企業を見つけておく必要はありませんが、それだけ就職活動は、簡単ではないということです。
第一志望企業で内定を勝ち取るために必要なこと
就活の流れに慣れるのが大事
2社3社受けただけで、即採用となる就職希望者は、本当にまれです。就活で落とされてしまったからといって、落胆したり、自信をなくしたりする必要はありません。落ちるほうがふつうですから、まずは面接や就活の流れに慣れることに集中した方が得策です。応募する企業を探したり、エントリーしたり、ESを作成して提出したり、面接を受けたりなどです。応募から一次面接、二次面接までの流れを体験して早めに慣れておくと、のち役に立ちます。
応募のたびに改善点をみつけて、次につなげる努力をする
ただ単に就活を続けているだけになってしまってはいけません。なぜ書類審査を通過しなかったのか。なぜ面接で落とされたのか。その原因を毎回、自分なりに考え、次につなげていく努力が欠かせません。応募のたびに就活ノウハウやスキルが向上していくのが理想です。就活ノートを用意して、その都度、反省点を洗い出したり、気がついた点をメモする学生も大勢います。
ヒントに気がつけないと、面接に進めないこともある
説明会で、面接へ進むためのヒントを出してくる企業があります。そのヒントに気がつけないと、待てど暮らせど、次のステップへ進むためのメールなどのお知らせが届かないことがあります。例えば、今回の説明会に参加をして、やはり応募したいと思った方は、一度弊社の考え方や社風に触れてほしい。弊社では、どこそこの支店で、就業希望者のために面談を実施している。採用とは関係がないが、興味のある人は一度その支店へ足を運んでみてください。こうした発言をする企業があります。あるいは説明会の感想を書いて、よろしければ説明会会場に設置してある投書ボックスへ投函してください。こういう企業もあります。どちらも面談に参加したり、投函したりしないとその後、連絡が来ることはありません。
逆算思考で就活計画を練る
本命企業にどうしても就職したいなら、いつまでに就活慣れしておかないといけないと、多少は計算ができます。年度によって募集時期は変わりますし、絶対ではありません。しかし、大体の募集時期は予想できます。それに合わせて、逆算して、いま何をすべきかを考えます。つまり、就職活動には計画性も大切です。興味のある会社があったら、手当たり次第応募するようではいけません。企業に応募するさいには、きちんと計画を立てて、自分の希望に合致した企業で内定をもらえるように行動するのが肝要です。
企業に応募するだけでなく合同説明会にも参加しよう
就活の結果、天職がみつかることもある
興味のある会社へ積極的にアプローチするのは大切です。しかし、就活を続けるなかで、別にやりたい仕事がみつかることもあります。最初から自分はこの会社・業界で仕事がしたいと固定してしまわず、色々な会社を知るのも大事です。さまざまな業界や職種に触れて、世界を広げると、よりよい会社がみつかる端緒になる場合があります。
合同説明会に参加しよう
そのためには、多数の企業が一堂に会する合同説明会が役立ちます。少しでも面白そうだ、自分に合っていそうだと思ったら、積極的に人事担当者に質問するのがオススメです。思わぬ適性や天職を発見できる可能性があります。就活では、自身の能力も重要ですが、それと同時に適性も不可欠です。これだと思える会社や業界がみつけられれば、シメたものです。軌道修正をして、より適した会社へアプローチするのもよい方法です。ただし、業界説明会や個別企業説明会も同じですが、合同説明会では、人事担当者は個々の学生のことを、よく覚えています。質問をしたい場合には、印象が悪くならないように、注意して話しかけましょう。