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太平ビルサービス株式会社について
太平ビルサービスの事業内容については「ビル設備管理」、「清掃」、「環境衛生」、「警備」、「駐車場管理」、「マンション管理」、「建設」、「インフォメーションのサービス」等のビルディング総合管理業務を行っている企業となります。
企業として対応している事としては「太平ビルサービス」という社名にも記載がある通り、ビル設備の管理やその周辺ビジネスについて、事業を営んでいる企業となります。軸になっているのは総合ビルメンテナンス業ですが、その事業の経験を活かし、現場の清掃や設備管理、警備業務から、オーナー代行として建築物の運営維持管理を行い、6つのコア事業を中心に事業展開をしている企業となります。
多くの人にとってビル管理は何となくのイメージが湧くとは思うのですが、実際に何をやっているのか、その点について調べてみようと思います。
太平ビルサービスのビジネスが求められる理由
太平ビルサービスのようなビジネスが求められる理由はどこにあると思いますか?実際に私たちが日常生活をする中で多くのビル建物を利用する事と思います。もちろんこのようなビル建物も建ててからは何もしなくても良いという訳ではありません。建てたからこそ良いメンテナンスを施し、より良いビル空間の快適性を追求し、ビルオーナーの建物である資産価値をより長く維持するために、あらゆるサービスを必要としなければなりません。
それを担っているのが「太平ビルサービス」だと考えれば、ビジネスモデルについて理解が深まるのではないでしょうか。作ったものがあるからこそ、しっかりとしたメンテナンスが求められ、そのサービスを追求するからこそ、私たち一般消費者の生活が守られているという事に繋がりますね。
太平ビルサービスの企業理念
真心「より美しく誠実に」こそ、変わらぬ原点
太平ビルサービスは企業理念として、この言葉を掲げています。この言葉から見えてくるのはどう言った姿勢でしょうか。ビルのメンテナンスを継続的に行うという観点から見ると、「美しく」という点は綺麗にビルを使い続けて欲しい。そしてその実現を自分の会社こそがすべきであるという意思の表れではないでしょうか。
次の「誠実に」という点で言えば、どんな仕事にも真面目に向き合い、ビルという資産を残すという観点から手抜きをせず、心のこもったサービスを実行し続けたい、という気持ちが込められているのではないでしょうか。
全ての業務において真心と書いてある通り、「こころのこもったサービス」を届けるよう理念に掲げているのだと思います。
企業理念から見て取れる太平ビルサービスのポリシー
企業理念に良い言葉を掲げていても、それが言葉だけになってしまう事は多々あります。もちろん、自分たちが存在している意義を言葉に表し、いつまでも忘れない気持ちを持ち続ける事が重要だという観点から企業理念に掲げ続けるという意味合いもありますが、本質的には理念で掲げた事を継続して初めて企業の存在意義が認められるべきなのではないでしょうか。
太平ビルサービスはホームページを見る限り、「美しく」という点と「誠実に」という点に重きを置いているのだと実感出来る箇所がありました。それがコンプライアンスへの取り組むです。太平ビルサービスは「コンプライアンス委員会」を設ける事により有効なコンプライアンス体制を構築しています。この委員会は、太平グループの社員がコンプライアンスを確実に実践することを指導、支援する組織として、定期的に意見交換を行っているようです。
また、社員一人ひとりにコンプライアンス意識を定着させるために、太平ビルサービスでは取り組んでいる事があるようです。それは、企業の全社員を対象として、「就業規則」「企業行動憲章」「従業員行動規範」等を題材にして、コンプライアンス教育研修の実施を行なっています。この点については言うのは簡単ですが、しっかりと社内に体制を構築するのは難易度が非常に高いと思います。実際に利益の追求ばかりを行なっている会社であれば、このような時間を設ける事は無駄という認識を持ってしまうかもしれません。本当に大切であると企業の上層部が認識しているからこそ、コンプライアンス教育研修を徹底しているのではないでしょうか。また、更なる教育研修の強化のために「太平コンプライアンスマニュアル」は、全従業員に配付され、支店内研修や支店朝礼時の朗読会に活用されているようです。
太平ビルサービスのコンプライアンス標語
- 高めよう 会社の信頼 社員のモラル
- 忘れるな ルールがあること 守ること
- おかしいと 言える空気が 社を救う
これらのそれぞれを見てみると当たり前ではありますが、社会人として取るべき姿勢が記されているのではないでしょうか。編集部は個人的には「おかしいと 言える空気が 社を救う」が好きです。このように、会社としてきちんとした意見を発表して良いと認めているのですから、社内の風通しが非常に良さそうに見受けられますね。
太平ビルサービスの会社概要
会社名 | 太平ビルサービス株式会社 |
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本社 | 東京都新宿区西新宿6丁目22番1号 新宿スクエアタワー19F |
資本金 | 2億円 |
創業 | 1960年10月1日 |
設立 | 1962年1月18日 |
代表者 | 代表取締役会長兼社長 狩野 伸彌 |
決算期 | 12月 |
従業員数 | 24,170名(2017年05月01日現在) |
全国における太平ビルサービスの営業網
太平ビルサービスは全国に129箇所の拠点を日本全国に設けているため、日本全国の様々なお客様からのお仕事を受けることができる体制を構築しているようです。また、先ほどの会社概要の箇所にも記載を行いましたが、2万4000名を超える従業員が所属しているため、多くのマンパワーを投入することが可能です。この営業体制を考えると、どんな時でもお客様のニーズに応える事が出来る営業網だと考えられるので、この拠点数は非常に差別化された太平ビルサービスの強みなのではないでしょうか。
また太平ビルサービスは自社が保有している「研修センター」を有しており、人材を育成する環境が整っているのではないでしょうか。定期的な研修やこのような設備がある事を考えると、従業員に対して人材は宝であると認識しているのではないでしょうか。従業員の技術や知識の向上をすることにより、お客様の満足度の向上につながると考えているからこそ、このような体制が敷かれているものだと編集部は捉えました。
太平ビルサービスの教育制度
太平ビルサービスでは、実務スキルを高めるだけではなく、講師の共育スキル向上や当社社員の価値観の共有、そして、当社社員以外の方の実務スキルアップにも寄与する事を目的とし、「教わり」、「教え」、「考えながら」、皆がまさに“共”に育っていく。そんな教育を目指しているようです。
夏期管理職研修
全国に配属されている太平ビルサービス内における管理職を複数回に分けて集め研修を実施しているようです。担当する講師によって研修カリキュラムが作られ、管理職としての資質の向上を目的として、基礎的な管理職スキル一般を始めとして社会的なことから、管理職のあり方等の指導を受けます。
新任管理職研修
新しく管理職に昇格した社員を対象とした新任管理職研修の実施も行なっているようです。その始まりは平成5年であり、毎年全国支店より様々な職種・年齢の社員が一堂に会す機会を設けています。管理職者として、これまでにない職責を担うことになった社員だからこそ、このような研修があると身が引き締まり、自分は今後何を担当していけば良いのかより明確になるのだと思います。学ぶこととしては、管理のあらましとその方法などを教育し、各自に管理職者としての自覚を持たせることが目的のようです。
新入社員研修
こちらは新しく太平ビルサービスに参画した社員を対象に行なっている研修のようです。社員として何を今後担当して行かなければならないのか、何を目的として仕事を実施しているのかなど、新卒から専門学校を卒業した社員を対象に幅広く自社の目的を共有しています。
認定職業訓練
認定職業訓練というと少し疑問が生じるかもしれませんが、こちらは事業主が主として雇用している労働者に対して行う職業訓練のうち、職業能力開発促進法に定める訓練基準に適合し、都道府県に申請してその旨の認定を受けた訓練のことを表現しています。
この制度は、職業訓練の質的水準を確保しその社会的評価を確立することと、労働者の育成とその職業生活の安定及び社会的経済的な地位の向上を図ることを目的とし、太平ビルサービスでは、平成21年2月20日付けで東京都の認定を受け、平成21年4月より『太平ビルサービス株式会社職業訓練校』を開校しているようです。
業務研修
清掃作業管理者として求められる管理運営や計画作成、業務遂行の能力の向上やリスクアセスメント等のグループ討議を行い、現場の品質評価や顧客満足度向上を目的とした研修のほか、現場の中堅スタッフを対象として労働安全衛生やビルの清掃管理に関する高度な専門知識・技術の習得を目的とした様々な研修を行なっているようです。
実際に耳に馴染みがないビルの管理という仕事においては求められる事が全く新しい業務になるのだと思います。だからこそきちんとした研修を経て、しっかりと何を目的に仕事を遂行しているのか、その共通見解を持つ事が重要なのではないでしょうか。
技術/電気保安管理研修
電気設備の定期点検、消防用設備点検、省エネルギー管理の実務や設備管理に関わる最新の法改正への対応など、時宜に応じたテーマやその解決の為の研修です。実際、技術や電気保安管理となると、分からない事も多数あると思います。そんな専門的な部分においてしっかりとした研修が出来るからこそ、会社としての従業員の品質・業務内容が担保されているのだと思います。
警備研修
警備研修と言うと、警備業法及び関係法令解説、資格試験対策、防犯設備など難解な部分が非常に多く存在しています。この点に関する知識の習得や最新の機械警備の状況等を把握し、専任の警備員指導教育責任者をはじめとした、警備員としての質の向上を目指した研修を行なっているのが警備研修となります。実際にこのように企業を調査して見るとわかってくる事ですが、きちんと警備業法が存在していたりと外から見えない部分が多く存在します。それをきちんと研修してくれる体制が敷かれているのは強い魅力ではないでしょうか。
マンション管理研修
マンション管理に関わる法令や管理会社としての運営上の対応策の理解の推進、実務上での問題点や改善・要望提案を披露して活発な意見交換を行い、管理運営の実務について、更なるレベルの向上を図ることを目的とした研修を行っているようです。
このように太平ビルサービスは社内に数多くの研修体制を保有しています。社員からするとこれだけ手厚い研修がある企業であれば、自然と属している業務の精度が向上し、良い品質を持って業務対応が出来るようになっていくのではないでしょうか。
まとめ
太平ビルサービスについて様々な調査を行なって参りましたが、結論としては資本としても大手企業であり、社内に従業員が働きやすい環境が整っているのがよく伝わってくる調査となりました。特筆すべきはやはり充実した研修の体制となり、業務を従業員がスムーズに進行し、かつお客様に一定の業務品質を担保出来るよう社内にしっかりとした体制が設けられている事がわかりました。
また、業務としてはビル管理を軸とし、きちんと企業として根を張っている部分から派生したコアな業務を遂行しているように見受けられます。様々な業態を手がける企業もありますが、1960年から継続して同じ業務を着実に、そして誠実に行なってきたのがよくわかりました。
代表者も下記のような発言をホームページを通してしております。
お客様の信頼できるパートナーとして快適で安全・安心・安定を未来につなぐ環境と経済に配慮した循環型社会を目指します
この部分にフォーカスすると、お客様に信頼されるために、惜しみない努力をする事が見て取れるのではないでしょうか。1960年から長い歳月をかけ、信用を少しずつ勝ち取ってきた会社だからこそ、信頼を大切にしているのだと思います。