森谷式翻訳術についての調査|トランスクリエイターズ

多くの人が「翻訳」という言葉を聞くとそれだけで、難易度が高いものという認識を持つのではないでしょうか。翻訳のイメージには、他言語を適切な日本語に訳することというイメージがあり、母国語以外を適切なレベルに訳す事にイメージ的な抵抗があるのだと思います。本日は「森谷式翻訳術」を調査してきましたので、翻訳について少し皆さんの心理的ハードルを下げることができるのではないかと思っています。

森谷式翻訳術とは何か!?

森谷式翻訳術という名前から伝わると思うのですが、森谷という部分が独自の翻訳方法を生み出した人の名前となっており、後の翻訳術という部分は、オリジナルの学びやすい方法論であるということがわかるのではないでしょうか。また、その名前から「翻訳スキルを身につけるもの」ということが伝わってくると思います。

ただ、翻訳と一言で表現しても多くの人がこの学び方についてアウトプットをしていると思います。だからこそ、どのような点が「森谷式」なのか。そういったところを編集部ではまとめたいと思います。

森谷式翻訳術は、業界最短・最速で翻訳に必要な英語スキルと翻訳スキルを身につけることが出来る森谷祐二さんの翻訳ノウハウです。

なぜ翻訳の仕事がお勧めなのか

翻訳という仕事がなぜお勧めなのか。その点を知らない方は意外に多いのではないでしょうか。実は翻訳の仕事には以下のようなメリットがあります。

  • スキマ時間に在宅ワークが可能
  • 学歴・資格・年齢一切不問
  • 好きな英語を使って仕事ができて、英語力が自然とUP
  • 収入は自分で決めることができる
  • 話す機会が少ないので、めんどくさい人付き合いは不要
  • 翻訳は言語を使った仕事のため、言語がなくならない限り長期的な仕事となる

上記の通り、翻訳には多くのメリットがあります。また、言語の特性上一度身につけてしまえば新たに多くのことを学ばなくてはならないということにはなりにくいかと思います。もちろん、ビジネスとして身につけるのですから新たなことを身につける姿勢は必要かと思いますが、一般的なビジネスと比較した際にはこの点も少ないのではないでしょうか。

翻訳業界の市場規模

翻訳の市場規模がどれくらいあるのか。そういった点が気になる人も多いのではないでしょうか。日本国内における翻訳市場の規模は、おおよそではありますが2000億円〜2600億円程度と言われています。

この算出の方法ですが、翻訳業界団体には日本翻訳連盟という団体があります。この日本翻訳連盟は数年おきに市場動向を調査しており、2017年に、業界771社を対象に実施した『第5回翻訳・通訳業界調査報告書』のアンケート調査では、日本の翻訳市場規模を約2560億円と推定しています。

2560億円と言われても中々イメージが湧きにくいかもしれませんが、約2000億円前後の市場規模が映画興業市場だと言われています。皆さんの身近にある映画の市場規模よりも大きなことが理解できるのではないでしょうか。

トランスクリエーション(transcreation)」とは!?

海外展開している日本企業の間でも注目され始めている翻訳技術があります。それが「トランスクリエーション(transcreation)」となっており、「翻訳(translation)」と「創造(creation)」を組み合わせた造語です。英語圏では、「クリエイティブを他の言語や文化にマッチングさせること」と定義されています。要は、正しい翻訳に「意訳」を加えたものになります。

トランスクリエーションは直訳をするだけではないので、英語力に加え、日本語表現力が必要になるため翻訳者の中でも技術を持った翻訳者が少ないのが現状です。

翻訳の分布

一概に翻訳と言っても対応している人やサービスはさまざまです。ここでは、どのような人たちが翻訳に絡んでいるのか。そういった点を紹介したいと思います。

【フリーランス翻訳者】
最も身近なのは知人などを含めたフリーランス翻訳者への依頼となっています。特に知人への依頼は、依頼する側にとって気軽に頼める存在です。気軽さゆえ価格交渉もしやすい利点がありますが、知人でないフリーランス翻訳者であれば交渉はしづらいですし、何よりなかなか出会える機会がありません。また、マンパワーに限界があるためボリュームがある場合や複数言語への翻訳が必要な場合は対応できないのが難点です。

【社内翻訳者】
外部に委託せずに社内で翻訳者を育成する方法もあります。フリーランスに比べると、社内翻訳者はコミュニケーションをとりやすく、商品情報や内部情報の共有をしやすいことが最大のメリットです。意図が正確に伝わるので一定の品質も期待できます。

一方、常時翻訳対象のドキュメントがない企業では、翻訳専門のスタッフを抱えることはコスト増につながります。

【クラウドソーシング】

マンパワー、ボリューム対応という点をカバーできるのが、最近話題のクラウドソーシングです。場合によっては、安く依頼できることもあります。しかし、結局は個人の能力次第なので「いい翻訳者に出会えるかどうか運次第であること」や「ムラがあること」「翻訳の品質を保証しないこと」がデメリットです。

【翻訳専門会社】

専門のスタッフによって、品質管理、工程管理が実施されているため、一定水準以上の品質を確保したい場合や、大量のボリュームを翻訳する場合に適しています。

個人翻訳者への依頼に比べると価格は高くなりますが、改訂時の反映や修正対応など、アフターケアも充実しているため、やはり安心です。

また、TRADOSやMEMO Qといったソフトウェアへの対応力も高いため、構造文書や各種制作物などにも柔軟に対応可能です。